趣味を聞かれたら、真っ先に浮かぶのは「読書」という答え。
特に好きなのはファンタジーだ。
本を読むことで、現実には起こりえないことも体験できる。
とはいえ、ファンタジー以外にも幅広いジャンルに触れることを目指している。
だから、ぜひ色んな人の「好き」を知りたい。
そんな思いがあって、このライブラリを生み出した。
小説以外にも、マンガやゲーム、アニメや曲など、どんな「好き」でも構わない。
自分が好むのは、「好き」に対する熱情に触れることなので。
さて。最初のブログでは何について書くべきか。そう考えたときに真っ先に浮かんだのは、自分が初めてお小遣いで買い集めたシリーズだった。
『魔法屋ポプル』というシリーズである。
このシリーズはポプラポケット文庫より出版されており、作:堀口勇太さん 絵:玖珂つかささんだ。
この本を手に取った理由は今でも鮮明に覚えている。
「魔法屋」という響きが気になったことは間違いないのだが、それ以上に1巻のタイトルのインパクトに引っかかったのである。
そのタイトルが『トラブル、売ります♡」だ。
魔法じゃなくてトラブル売ってんのかい。
本棚から抜き出して表紙を見ると、主人公らしき少女が明らかにバタバタしている可愛らしいイラストが目に入った。
うん、買おう。
そうして、17巻までしっかりと買い続けることになったのである。
『魔法屋ポプル』は、魔法ショップを営むおっちょこちょいな魔女ポプルと、魔法ショップという珍しい店に興味を惹かれた魔術師ラルガスが出会ったことから始まる、ポプルが様々な事件を巻き起こしたり巻き込まれたりしていく物語だ。
中でもポプルの生み出す魔法アイテムが面白い。1巻で出てくる魔法アイテムは凄そうに見えるものの、デメリットも大きすぎるアイテムだった。発想は天才的で、実用性もあるが惜しい。そんなアイテムたちである。
例えば、「ドラゴン・キャンディ」というアイテムがある。これは食べるとドラゴンのように火を噴くことができるアイテムだ。しかし、死ぬほど不味い。1回使用するごとに口をゆすがないといけないレベルで不味い。
他にも、高性能な身代わり人形を作ることができる代わりに寿命が1年縮むアイテムや、どんなに重いものでも貼るだけで転送できるシール(ただし動かせる距離は最大5メートルかつ、かなり高価)のように、微妙なアイテムたちが出てくる。
しかし、この後起きる大事件ではこれらのアイテムが活躍するのだ。以降の巻でもポプルの生み出すアイテムは活躍するため、魔法屋らしいアイテムを用いた大冒険が繰り広げられる。ポプルも成長して、アイテムもより良く改良されていくところも注目だ。
魔法のある世界で、魔法そのものよりもアイテムが中心になって進んでいく物語は珍しいように思う。魅力的なキャラもたくさん出てくるため、ぜひ気になった方が居れば読んでみて欲しい。いつの間にか電子書籍も出ていたので、手軽に読むことができるぞ。
ちなみに司書は11巻がお気に入りである。
昨年15周年を迎えて1巻が無料公開されていたものの、現在は終了してしまっていた。しかし、以下の公式サイトから全ての巻の書影を見ることができるうえに、各巻のページにも跳べるようになっている。ぜひ行ってみてもらえると嬉しいな。
いつまでも大好きな本たちのことを、こうして話すのは楽しい。
今後もいろいろな「好き」について書いて行こうと思う。
今回のブログはここまで。
あなたの「好き」もぜひ聞かせて欲しい。
それでは。